子育てで思い通りにいかないと思うこともあるかと思います。
勉強してもなかなか伸びないとか、どれほどやっても変わらないなど…。
中国、中唐の時代に柳宗元(子厚)によって書かれた、「種樹郭橐駝伝」(しゅじゅかくたくだのでん)というお話があります。
大まかな説明になりますが、橐駝(たくだ)というのは駱駝のことをいいます。
植木の名人で、背中が曲がっていて、このようなあだ名をつけられた者がいました。
あるときこの名人に、なぜ木が良く茂り、実が多くなるようになるのかと尋ねると、名人は「もともと木は伸びようとする性質を備えていて、植える時は子を育てるように注意するが、その後は一切手を掛けず、二度と顧みないようにしなければならない。」と答えます。
「植えた後も熱心に手を掛け過ぎると、かえって木の持っている生きる力を削いでしまう。」
と言うのです。
現代の私たちの育児も当てはまるものがあり、参考になります。
愛情をかけることはとても大切なことですが、逆にいつまでも子どものことを心配して、あれやこれや手を掛けすぎても、子どもたちの生きる力を削いでしまうのかもしれません。
小さいうちにしっかりと精神と身体を育てたら、あとは子ども達の伸びる力を信じて見守るということも大切ですね。
参考文献 「古文神宝(後集)『種樹郭橐駝伝』柳子厚」新釈漢文大系(明治書院)
